ナショナルポンピングパワーとは?

第一ポンピングパワーの全景
アメリカのペンシルバニア州で生まれたシーソーの原理を利用して石油井戸を動かす装置のことです。明治の終わり頃にアメリカから日本に伝わったといわれています。20〜30馬力のモーターひとつがこの装置の正体です。
中野貫一翁は明治40年代にこの地に設置しました。その後,このポンピングパワーから生じた動力をもとに昭和の初期まで約60の石油井戸が動いていました。

第一ポンピングパワーの内部
40馬力のモーターから動力をVベルトに伝えてカウンターシャフトが回転します(写真下)。そして、カウンターシャフトから12インチ(約30センチ)のベルトでベルトタイトナー(ベルトの伸縮調整機)を経て直径8mの大きな輪を回すとその下にある二つの楕円形の円盤が動くことでワイヤーが交互に引かれ、それぞれの石油井戸まで招木(まねぎ)などで支えられたワイヤーロープで井戸を動かします。

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ポンピングパワーを支える脇役たち1
ポンピングパワーでつくられた動力を遠く離れた石油井戸まで伝えるため、さまざまな役割をする装置があります。その一部を紹介しましょう。

まずは、「平盤(継転機)」と呼ばれる装置です。
この装置は、ポンピングパワーで生じた動力が本線ワイヤーを動かし、支線ワイヤーを通じ石油井戸を動かします(写真右)。
- *本線ワイヤー:写真左のワイヤー
- 平盤:写真中央
- 支線ワイヤー:写真右のワイヤー

次は「V字招木(写真左)」です。これは文字通りV字型をした招木です。
ポンピングパワーで生じた動力を石油井戸まで伝えるワイヤーを支える大事な装置です。斜面の多いこの地では地形によってV字招木そのものが異なった形式をしていることがあります。
このほかにも、ストローグ招木(引き分け招木、写真左下)や複線グレッド招木(写真右下)などが動力を伝えるワイヤーを支える脇役として存在しています。



ポンピングパワーを支える脇役たち2
ポンピングパワーで生じた動力はワイヤーを伝って最後には石油井戸へ伝わり、その動力を使って原油が汲み上げられます。

原油汲み上げのしくみ
綱掘式採油櫓(やぐら)

L型ジャック(採油装置)

ポンピングパワーからのワイヤーで坑内のポンプを上下させて原油を汲み上げます。

