平成24年2月4日(土)〜3月25日(日)
大正期から戦前戦後にかけて活躍した旧中蒲原郡出身の洋画家の作品を通して地域の特性を探るとともに、地域の風土や自然がそれらの作品に与えた影響も考察します。
1.中蒲原の歴史と風土
小須戸町出身の砂井正七(明治30 [1897]〜大正12 [1923])は若くして亡くなった画家ですが、新潟町の洋画団体「野草社」に属し、当時一世を風靡した「草土社」系の絵を描いていました。自画像をはじめとする肖像画のスケッチのほかに小須戸近郊の田園風景を描いたスケッチが多く残されていて、在りし日の中蒲原の風景(ハサ木、水路など)が記録されています。
市村三男三(明治37 [1904]〜平成2[1990])は横越村出身で、戦前はプロレタリア画家として活躍し、労働者を多く描いています。また、低湿地帯で知られる亀田郷での稲作の様子を描いた絵もあります。
金津村出身の笹岡了一(明治40 [1907]〜昭和62 [1987])は戦前、1930年代初めに旧新潟県展で特選受賞、帝展で入選するなどして頭角を現した画家ですが、上京後、日中戦争が勃発、太平洋戦争終戦まで中国、フィリピンなどの戦場を何度も転々としました。1930年代は東京と新潟を結ぶ「上越線」が開通し、その先の「満州」に目が向けられていた時代です。笹岡は戦争記録画も描いています。
2.幻想と自然
昭和初期に画家として出発した洋画家たちには、いくつかの共通点があります。そのひとつが「幻想的色彩」の洗礼で、ルドンやゴーギャンなどの象徴主義や後期印象主義の色彩の影響を受けています。笹岡了一もそうですが、五泉町出身の竹谷富士雄(明治40 [1907]〜昭和59 [1984])も非現実的な色彩を駆使する洋画家です。
また、五泉町出身の阿部展也(大正2[1913]〜昭和46 [1971])は異色の画家です。シュルレアリスム(超現実主義)からアブストラクト(抽象)に進んだ画家で、ローマで活躍しましたが、作画の根底には「植物」の形態学がありました。小柳耕司(大正2[1913]〜平成10
[1998])も五泉町出身です。小柳は阿賀野川をさかのぼって東蒲原の自然を美しい点描で描いた画家です。新津町出身の佐藤昭平(昭和3[1928]〜平成3[1991])も、現代社会の心理を覗くような作品を描く一方で、森や植物を題材にしたシュールな絵を描いています。中蒲原出身の洋画家には、「自然」や「植物」に対する豊かな感性と造形感覚が備わっているのではないでしょうか。
| 名称 | 砂井正七と中蒲原の洋画家たち展 |
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| 会場 | |
| 会期等 | 平成24年2月4日(土)〜3月25日(日) 月曜休館( ただし3月19日(月)は開館 ) 午前10時〜午後5時(入場は4時30分まで) |
| 観覧料 | 一般500円 大学・高校生300円 中学生以下無料 ※団体(20名以上)は20パーセント引き。 ※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付でご提示ください) |
| 主催 | 新潟市新津美術館 |
| 共催 | 新潟日報社 |
| 後援 | 朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、 産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST、 TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、NCV新潟センター、 エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FM KENTO、 ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ |
| その他 |
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平成24年2月18日(土)〜4月15日(日)
駒井哲郎 1920-1976 -銅版画で刻む 夢と現実-
平成24年1月2日(月・祝)〜4月8日(日)
みんなでつくるコレクション展「こころが還(かえ)る場所 〜大切なものを探して〜」
http://www.ncam.jp/index.htm
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