新潟市ホーム歴史文化課新潟市の文化財

国指定史跡 旧新潟税関 ・ 重要文化財 旧新潟税関庁舎


旧新潟税関庁舎等保存管理・活用計画

旧新潟税関庁舎等について

 「旧新潟税関庁舎等」とは,国指定史跡「旧新潟税関」とその敷地内に建つ国指定重要文化財「旧新潟税関庁舎」のことを指します。開港五港の中で唯一現存する,開港当時の運上所(税関)の遺構として,昭和44年に国の文化財に指定されました。

 幕末の安政5(1858)年,徳川幕府はアメリカ・オランダ・イギリス・ロシア・フランスの五か国と修好通商条約を結び,新潟・横浜・函館・長崎・神戸の五港を開港することにしました。新潟港は日本海側最大の港町であること,幕府領であることなどが理由で開港地に選ばれました。
 しかし,開港が実現しないまま幕府は倒れ,明治新政府が新潟港を開港したのは明治元年11月19日(西暦1869年1月1日)のことでした。

旧新潟税関庁舎
旧新潟税関庁舎
 外国との貿易に際して,開港場には輸出入貨物の監督や税金の徴収といった運上業務や,外交事務を取り扱う「運上所」が設けられます。新潟港は川港であったため,開港後,信濃川の河口近くのヨシが生い茂る川岸を出島のように埋め立てて,運上所が建設されました。運上所の庁舎は,地元・新潟の大工たちが,一足先に開港した横浜や江戸に建てられ始めた洋風建築を参考にして造ったもので,明治2(1869)年8月21日に上棟,10月に完成しました。
 この「新潟運上所」は,明治6(1873)年に「新潟税関」と改称されました。以後,昭和41(1966)年までの約100年間,税関業務に使用されてきました。

 旧新潟税関庁舎は,新潟地震による被害や老朽化が進んでいました。そのため,昭和45年から2年間にわたって解体修理がなされ,塔屋とナマコ壁が特徴的な建設当時の姿に修復されました。
明治初期の税関
明治初期の税関
旧新潟税関石庫
石庫
 史跡指定地内には,運上所開設当時の景観を分かりやすく来観者に伝えるため,昭和57年に税関の保税倉庫(輸出入貨物を一時保管する倉庫)が復原されました。この倉庫は木造ですが,防火のために外壁に石が張られていることから「石庫(いしぐら)」と呼ばれています。

 さらに,歴史博物館の整備に際しては,川岸の埋め立てや地盤沈下によって地中に埋もれてしまった荷揚げ場の石段を,発掘調査の結果や当時を伝える資料をもとに復元しています。
発掘された荷揚げ場の石積み
発掘された荷揚げ場の石積み
旧税関庁舎等に関する事項
明治元 11.19(西暦1869.1.1) 新潟港開港
明治2 1869 8.21 運上所庁舎上棟
10. 新潟運上所開所
明治5 1872 11.28 全国の運上所が「税関」と呼称統一される
明治6 1873 1. 新潟運上所,新潟税関と改称
明治35 1902 11.1 新潟税関廃止,横浜税関の新潟税関支署となる
昭和29 1954 2.10 税関庁舎,県文化財指定 (石庫附指定)
昭和30 1955 新潟税関支署の所管が横浜税関から東京税関に移る
昭和38 1963 石庫解体工事
昭和39 1964 6.16 新潟地震 (M7.5) →浸水,一部基礎沈下,建物は西北方向に傾斜
昭和41 1966 新潟税関支署,中央埠頭の庁舎へ移転
昭和44 1969 6.20 旧税関庁舎は国の重要文化財に指定,同時に敷地(緑町3437-8・1)は国の史跡に指定
昭和45 1970 1. 解体修復工事着工
1.19 旧税関庁舎等の管理団体に新潟市が指定される
昭和46 1971 12. 解体修復工事竣工
昭和47 1972 4.1 新潟市郷土資料館開館 (旧税関庁舎を利用)
昭和55 1980 2.19 史跡追加指定 (緑町3737-9・13)
昭和56 1981 3. 石庫復原工事着手
昭和57 1982 11. 石庫復原工事完了
平成15 2003 3.24 新潟市郷土資料館閉館
荷揚げ場の復元整備
平成16 2004 3.27 新潟市歴史博物館「みなとぴあ」開館

新潟市歴史博物館(みなとぴあ)ホームページ


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